年度「2024年度シラバス」、フォルダ「2024年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   現代文化演習  
担当教員   谷 彰  
対象学年     クラス      
講義室   64A教室   開講学期   秋学期  
曜日・時限   水2   単位区分    
科目種別   演習   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ Theme 現代の小説・マンガ・アニメ作品に見る様々な文化記号  
概要 Synopsis  2年次春学期の「モダンカルチャー論」という授業では、樋口一葉・夏目漱石・田山花袋らの近代小説に見られる様々な文化記号を取り上げ、明治時代の文化状況についての理解を深めた。この授業では、現代の小説・マンガ・アニメ作品に見られる文化記号を取り上げて、第二次大戦の戦時下から現代に至るまでの日本現代文化の諸相を見ていく。
 授業前半の講義を通して文化記号や文化研究方法について理解した上で、授業後半で受講生が各自興味のある現代小説・マンガ・アニメ作品を取り上げて特徴的な文化記号に関する発表を行う。また、各発表について受講生全員でディスカッションすることにより、現代の様々な文化記号について理解を深める。  
到達目標 Aim 戦時下から現代に至るまでの日本の現代文化の諸相についての理解を深め、文化史的な視点から小説・マンガ・アニメ作品を読解する力を身につけるとともに、プレゼンテーションやディスカッションのスキルも習得する。  
授業形態 Class style 講義形式と演習形式。授業の前半(第1回~10回程度)は講義形式で進め、後半(第11回~第15回)は学生発表に基づく演習形式で進める。  
使用言語 Language(s) 日本語のみ Japanese only
アクティブ・ラーニングActive Learning  ディスカッション、ディベート Discussion , Debate
プレゼンテーション Presentation
内容・スケジュール Contents, schedule 第1回 授業ガイダンス、授業のキーワード
第2回 こうの史代「この世界の片隅に」① ~描かれた時代、戦時下の食生活
第3回 こうの史代「この世界の片隅に」② ~戦時下の衣生活・住生活
第4回 こうの史代「この世界の片隅に」③ ~戦時下の女性の役割・戦後の混乱
第5回 映像で見る戦時下の暮らし ~アニメ「この世界の片隅に」鑑賞①
第6回 映像で見る戦時下の暮らし ~アニメ「この世界の片隅に」鑑賞② & ディスカッション
第7回〈少女〉をめぐる文化記号① ~関連年譜、〈少女〉の言葉 ①「魔風恋風」「女生徒」  
第8回〈少女〉をめぐる文化記号② ~〈少女〉の言葉② 「桃尻娘」「下妻物語」
第9回〈少女〉をめぐる文化記号③ ~〈少女〉の装い① 明治・大正期の制服
第10回〈少女〉をめぐる文化記号④ ~〈少女〉の装い② 昭和戦前~戦後期の制服 
第11回〈少女〉をめぐる文化記号⑤ ~〈少女〉の装③③ 平成~令和の制服、制服文化のグローバル化 
第12回 学生発表とディスカッション① ~各自のテーマに基づく発表と質疑応答 2~3名
第13回 学生発表とディスカッション② ~各自のテーマに基づく発表と質疑応答 2~3名
第14回 学生発表とディスカッション③ ~各自のテーマに基づく発表と質疑応答 2~3名
第15回 学生発表とディスカッション④ & まとめ 
※ 第1~11回までは講義中心(但し、必要に応じてディスカッションあり)。第12回以降は担当者発表に基づく演習となるので、第10回までに発表テーマを決めておくこと。また、受講者の人数及び授業の進度によってスケジュールを変更する場合がある。  
準備学習・事後学習 Preparation, review 準備学習として、授業で取り扱う作品を一読した上で授業に臨む。発表担当の際は勿論、自身の発表でなくとも問題意識を持ちながら対象作品を必ず精読する。また準備学習課題を課す。
事後学習として、配付資料を読み返して文化記号の内容・役割を整理・確認しておく。自身の発表や他人の発表を客観的に振り返り、問題点を整理してコメントを作成する。また事後学修課題を課す。  
準備学習・事後学習の時間 準備学習3時間 事後学習1時間(2単位科目)
学外授業 Outside activities 特になし。  
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria 以下に基づく平常評価(100%)
■課題・リアクション提出と授業参加態度(60%):数回課す準備学修・事後学修課題と、毎回課すリアクションの提出状況と記述内容・分量、ディスカッションでの発言回数やコメント内容などに基づく。
■担当発表(40%):発表資料のレイアウト・分量・発表内容、質疑応答を含めた発表態度などに基づく。
※いずれも日本の現代文化の諸相についての理解を深め、文化史的な視点から小説・マンガ・アニメ作品を読解できているかどうかを評価基準とする。授業欠席や遅刻は、証明が提示できるやむを得ない場合を除き、初回から減点となる。  
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period 定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 リアクションや発表については授業中にコメントする。  
テキスト Textbooks 授業で配付した(Moodleに掲示した)プリント  
参考図書 References こうの史代「この世界の片隅に」上・下(双葉社)、小杉天外「魔風恋風」(岩波文庫)、太宰治「女生徒」(青空文庫)、橋本治「桃尻娘」(ポプラ文庫)、嶽本野ばら「下妻物語」(集英社文庫)。  
リンク Link 特になし。  
Moodleへのリンク Moodle URL  
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc 文化記号という概念を理解するため「モダンカルチャー論」の履修を強く推奨する。また、まんが文化の歴史に関する教養を身につけるため「エンターテイメント文化」の履修も推奨する。  
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470  
SDGsとの関連 Related SDGs 飢餓をゼロに Zero hunger
すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
ジェンダー平等を実現しよう Gender equality