Subject Name
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モダンカルチャー論
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Charge Teacher
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谷 彰
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Lectures target
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Class
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Lecture Room
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643教室
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Course Time
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春学期
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Day・Period
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水3
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Unit Classification
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科目種別
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講義
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Unit Count
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2
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Matter of prepare
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Notes
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テーマ Theme
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近代小説に見る様々な文化記号
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概要 Synopsis
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「文化学(カルチュラル・スタディーズ)」という方法論が、近代文学の領域でも注目を浴びている。小説や詩などの文芸作品を、作家の思想や作品主題などの「文学的観点」だけから読むのではなく、「文学」に隣接する諸領域(生活風俗・交通手段・ファッション・建築など)と関わらせて読むことにより、「文学」を新しい角度から読み直す試みである。 この授業では,本格的な「文化学(カルチュラル・スタディーズ)」の方法論を展開するというより、近代小説の中に織り込まれた人々の暮らしや様々な文化事象(これらを「文化記号」と呼ぶ)に着目することにより、どのような新しい読みの可能性が開けるか、具体例を示しながら紹介する。この授業で取り上げられた文学作品はもとより、近代の様々な文化記号につても学ぶ。
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到達目標 Aim
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明治以降の日本文化への理解を深め、文化史的な視点から小説や資料を読む力を身につけ、それを自分の言葉で表現できる。
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授業形態 Class style
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授業はプリントをテキストとして講義形式で行ない、PowerPointのスライドやOHCなどの教材提示装置、ならびに課題提出やプリント配布のためにMoodleを活用しながら進める。
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使用言語 Language(s)
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日本語のみ Japanese only
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アクティブ・ラーニングActive Learning
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PBL(課題解決型学習) Project-based learning
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内容・スケジュール Contents, schedule
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第1回 はじめに ~授業のガイダンス、授業のキーワード 第2回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号① ~人力車 第3回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号② ~人力車夫・住宅・服装と髪型 第4回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号③ ~教育・女性の立場 第5回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号④ & 映像で見る明治20年代の文化記号 第6回 「それから」に描かれた様々な謎 第7回 銀杏返しが意味するもの ~その歴史的変遷 第8回 映像で見る「それから」、「それから」の謎の解読① 第9回 「それから」の謎の解読② & 小テスト 第10回 「少女病」作品解題、都市小説としての「少女病」① 第11回 都市小説としての「少女病」② ~近代都市生活における時間・空間・人間関係 第12回 都市小説としての「少女病」③ ~主人公の少女病とは 第13回 食事風景の変遷 第14回 「門」に描かれた食卓の風景① ~宗助・御米夫婦の日常、食事風景の変化 第15回 「門」に描かれた食卓の風景② ~それぞれの罪の意識・食卓へ向かう姿勢 & まとめテスト
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準備学習・事後学習 Preparation, review
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準備学習として、授業で取り扱う「十三夜」・「それから」・「少女病」・「門」を一読した上で授業に臨むこと。また折に触れ、準備学習のための課題を出す。 事後学習として、配付資料を読み返して授業中に説明した文化記号の役割を整理・確認しておくこと。また折に触れ、事後学習のための課題を出す。
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準備学習・事後学習の時間
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準備学習3時間 事後学習1時間(2単位科目)
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学外授業 Outside activities
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予定していない。
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成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria
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以下に基づく平常評価(100%) ■リアクション・課題(60%):それぞれの提出状況や記述内容・分量に基づく。 ■小テスト(20%):授業期間の中頃に、選択・語句の記入問題よる小テストをMoodleで実施。文化史的視点を身につけて小説や資料を読解できているかが評価基準。未受験の場合、減点20 ■まとめテスト(20%):最終回の授業後に実施する論述式試験。明治以降の日本文化に関して、文化史的な視点から自分の言葉で論理的に記述できているかが評価基準。未受験の場合、減点20 ※ 欠席・遅刻した場合や、授業中の私語等で注意に従わなかった場合は減点となる(初回授業から)。但し、証明が提示できる場合は除く。
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定期試験期間中の試験実施方法 Exam period
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定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
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提出課題やまとめテストはは採点した上で、Moodleでコメントをフィードバックする。 小テストを実施した際は、後の授業時にポイントを解説する。
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テキスト Textbooks
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授業で配布した(Moodleに掲示した)プリント。 ※ 生協ホームページで案内されている教科書リストも確認ください。
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参考図書 References
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樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』新潮文庫、青空文庫 夏目漱石『それから』『門』新潮文庫、青空文庫 田山花袋『少女病』青空文庫 その他、授業中に紹介する。
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リンク Link
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Moodleへのリンク Moodle URL
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https://lms.aichi-u.ac.jp/2024/course/view.php?id=1887
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関連する科目、履修者への要望など Requests, etc
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授業の進め方、成績評価方法(リアクション・課題、小テスト、まとめテスト)等、留意事項の詳細を初回授業時に説明するので、必ず出席すること。 関連する科目として「近代の文学」「近代の作家と作品」を履修しておくことが望ましい。 課題提出・小テスト・補講などでMoodleを活用するので、毎回Moodleのコースを確認すること。
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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連
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各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470
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SDGsとの関連 Related SDGs
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ジェンダー平等を実現しよう Gender equality
人や国の不平等をなくそう Reduced inequalities
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