Subject Name
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映像文化
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Charge Teacher
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安 智史
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Lectures target
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Class
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Lecture Room
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712教室
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Course Time
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秋学期
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Day・Period
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月4
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Unit Classification
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科目種別
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講義
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Unit Count
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2
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Matter of prepare
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Notes
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テーマ Theme
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映画論━━「観る」ことの批評性
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概要 Synopsis
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「映画論━━「観る」ことの批評性」 映画は,絵画,写真,音楽,音響など,芸術にかかわる様々な物質の混交としてあり,本来,豊穣な混沌として存在する。 現代のYouTubeなど動画サイトの映像まで、その流れは引き継がれているといえる。 けれども、いま私たちは,日々の映像の氾濫に押し流されて、つい、その意味を見失いがちである。 いまこそ私たちは,受動的に眺めるのではなく,能動的に映像を「観る」訓練を積まなければならない。 よく見ること。よく聴くこと。よく考えること。それこそが,いわゆるメディア・リテラシー(メディアの発信する情報を批判的に読み取り,さらには自ら発信を試みる能力)の営みへもつながって行くだろう。 この授業では、映画の歴史をたどりながら、より良い映画・映像の見方をさぐる。映画・映像・動画について、より深く考える機会を求める皆さんの、積極的な参加を期待している。
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到達目標 Aim
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映画の歴史をたどりながら、「よく考える」ための映画の見方を身に付け、現代社会に氾濫する映像を、冷静に読み解く能力(メディア・リテラシー)を身に付けることができる。
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授業形態 Class style
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講義形式による。適宜視聴覚教材を使用する。
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使用言語 Language(s)
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日本語のみ Japanese only
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アクティブ・ラーニングActive Learning
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内容・スケジュール Contents, schedule
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1.ガイダンス――「エッセイ」としての映画…アラン・レネ「ヒロシマモナムール」その他 2.クリス・マルケルとくに「ラ・ジュテ」について 3.A・ヒッチコックとくに「めまい」について 4.フィルム・ノワールについて①…その起源 5.フィルム・ノワールについて②…F・ラングを中心に 6.フィルム・ノワールについて③…「狩人の夜」 7.ヌーヴェルヴァーグについて①…J・L・ゴダール「勝手にしやがれ」「女は女である」など 8.ヌーヴェルヴァーグについて②…現代作家への影響 9.アニメーション映画について…宮崎駿「ルパン三世 カリオストロの城」の系譜 10.日本映画とくにその1940~50年代について①…成瀬巳喜男、溝口健二を中心に 11.日本映画とくにその1940~50年代について②…中川信夫、マキノ雅弘を中心に 12.長廻しの映画とカットバックの映画 13.初期映画とくにリュミエール兄弟について 14.ドキュメンタリー映画について 15.まとめ。
*扱う作品にはモノクロームのものも多く、サイレント映画がふくまれており、そういった映画に関する考察も行う。
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準備学習・事後学習 Preparation, review
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準備・事後いずれの場合も、授業で触れる作品を、可能な限り鑑賞すること。よい映画を見ることのできる図書館、動画配信サイトやレンタルヴィデオ店、映画館、放送局などを確認すること。
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準備学習・事後学習の時間
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準備学習2時間 事後学習2時間(2単位科目)
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学外授業 Outside activities
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とくに予定しないが、各自がより多くの歴史的映像作品を検索し、実際に見ること。
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成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria
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平常評価による。 授業第1回に、いくつかの課題映画を挙げる。それを鑑賞し,臨時レポートを提出すること。 そのレポート50パーセントと,授業最終回のまとめの臨時試験50パーセントを総合して評価する。 *映像の歴史への理解と、映像を見る際の「気づき」を、基本的な評価基準とする。
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定期試験期間中の試験実施方法 Exam period
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定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
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課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
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授業中に口頭で行う。
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テキスト Textbooks
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適宜指示する。
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参考図書 References
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適宜指示する。
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リンク Link
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Moodleへのリンク Moodle URL
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https://lms.aichi-u.ac.jp/2024/course/view.php?id=3201
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関連する科目、履修者への要望など Requests, etc
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1年春学期に指定されている(2年次生も履修できる)「芸術」との関連が深いので、本授業に興味を持った学生には、履修をお勧めする。 また、広い意味での「言葉のアート」として、2年次春学期の「文学の環境」、1年次(2年次生も履修できる)秋学期の「詩歌を読む」なども、同じ教員の担当科目としてお勧めしたい。
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学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連
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各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470
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SDGsとの関連 Related SDGs
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すべての人に健康と福祉を Good health and well-being
質の高い教育をみんなに Quality education
平和と公正をすべての人に Peace, justice and strong institutions
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