年度「2023年度シラバス」、フォルダ「2023年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   情報資源組織演習Ⅰ  
担当教員   細井 岳登  
対象学年     クラス      
講義室   650教室   開講学期   春学期  
曜日・時限   月5   単位区分   必  
科目種別   演習   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ Theme 図書館目録における書誌的記録の作成方法と目録規則の理解  
概要 Synopsis   図書館情報資源の組織化に関わる知識・技術のうち目録作成について、『日本目録規則1987年版』改訂3版および、『日本目録規則2018年版』に拠って、演習形式で学んでいく。目録規則の条文に基づいて、目録作成を行う上での基本的な知識や技法を習得を図るとともに、それらを通して目録の役割や特質、目録作成の課題などの理解にもつなげていきたい。また日本目録規則の改定による、新旧両規則の相違点を理解する必要がある。
 図書、雑誌など実際の資料に基づいた演習問題を宿題として課し、受講生から提出された答案や、対面授業時における受講生の発表を踏まえて、関連する規則条文に触れながら、解答および解説を行っていく。
 なお『日本目録規則2018年版』が2018年12月に刊行された。実際に各図書館の目録作成に適用されていくのはこれからだが、新規則に基づく目録作成に対応していけるよう、『2018年版』による演習課題も課していく。
 
到達目標 Aim   目録の機能や構造、書誌的記録の対象についての理解を前提として、さらに日本目録規則の改定の要点も把握して、新旧『日本目録規則』の条文で規定されていることを理解し、基本的な書誌的記録の作成ができるようになること。
  
 
授業形態 Class style   演習形式。毎回、課題を出していくので、それに取り組んで提出してもらう。受講生の課題への取り組みと、教員による課題の解答、解説を中心に進めていく、遠隔授業ではmoodleによって課題答案の提出と解答、解説の配布を行い、対面授業では、受講生による課題の発表(毎回数人ずつ)と、それに対する解答、解説を教室で行っていく。  
使用言語 Language(s) 日本語のみ Japanese only
アクティブ・ラーニングActive Learning  プレゼンテーション Presentation
内容・スケジュール Contents, schedule 1.図書館目録と情報資源の記録:図書館目録とは?書誌的記録とは?…情報資源組織Ⅰの復習を兼ねて!
2.『日本目録規則1987年版』『2018年版』の概要と書誌的記録作成の基本
3.『1987年版』に基づく図書資料の書誌的記録の作成:単行資料の基本形
4.図書資料の書誌的記録の作成:単行資料の応用-上下の分割
5.図書資料の書誌的記録の作成:単行資料の応用-多巻資料と物理単位
6.図書資料の書誌的記録の作成:集合レベルの書誌単位-多段階記述様式
7.図書資料の書誌的記録の作成:集合レベルの書誌単位-簡略多段階記述様式
8.図書資料の書誌的記録の作成:構成レベルの書誌単位
9.継続資料の書誌的記録の作成:逐次刊行レベル、物理単位、構成レベル
10.継続資料の書誌的記録の作成:逐次刊行レベル、物理単位、構成レベル
11.FRBRモデルにおける対象の理解と『2018年版』の書誌的記録の構成:「著作」「表現形」「体現形」
12.『2018年版』の書誌的記録の作成と『1987年版』からの変更点:アクセスポイントと属性の記録
13.『2018年版』に基づく書誌的記録の作成:「著作」「表現形」のアクセスポイント
14.『2018年版』に基づく書誌的記録の作成:「体現形」の属性
15.『1987年版』および『2018年版』に基づく書誌的記録作成の復習
※受講生の理解度や出席状況、遠隔授業と対面授業の相違などにより、授業の予定、進め方の変更もあります。    
 
準備学習・事後学習 Preparation, review  毎週演習課題の宿題を出すので、翌週の授業までにやっておくこと。対面授業では、授業開始前に提出してやってきたことの確認を受けること。課題を書いた用紙は確認後返却するので、授業での解答、解説を書き加えるなどして、復習に役立てること。遠隔授業の場合は、moodleで期限までに提出すること。  
準備学習・事後学習の時間 準備学習0.5時間 事後学習0.5時間(1単位科目)
学外授業 Outside activities 実施予定なし  
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria 総合評価で評価する。
■学期末試験期間中に実施する筆記試験の評価(70%) ※『日本目録規則1987』および『日本目録規則2018』に基づき、指定の条件や方式で書誌的記録の作成ができることと、両規則の特徴や相違点、元になる国際的な原則など、目録規則自体について理解できていかについて評価する。
■授業へ取り組む姿勢及び学習内容の理解度(30%) ※具体的には①演習課題の提出-毎回提出が原則、②授業での発表ー学期中1人数回を予定、③他の受講生の発表や、課題の解答、解説を聞いてノートを取る、④出席確認を兼ねてリアクションペーパーへコメントを書く-授業内容について、理解できたこと、よく分からなかったこと、疑問点などを書いて提出する、これらを通して演習形式の授業に積極的に取り組み、学習内容の理解に努めること。オンライン授業の場合は、①および④をmoodlの指定の提出先に、提出期限までに提出すること。
 出席回数は2/3以上を必須。満たない場合は期末試験の受験を認めない。但し病気や災害、事故などによる出席困難、実習等他の授業による欠席、留学・奨学金、就職の説明会や試験への参加などの理由の場合、欠席届を提出の上、認められれば、2/3の対象外とする。
 
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period 定期試験期間中に筆記試験を実施する。An exam will be held during the exam period.
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 授業時に演習課題の解答、解説を行う。合わせてリアクションペーパーなどを通じて寄せられた質問などについても授業時に回答する。必要に応じて解答および解説、質問への回答をmoodleにもアップして受講生の理解の一助とすることも予定している。  
テキスト Textbooks 『情報資源組織法』,日本図書館協会,2020 ※購入は必須ではありません。授業に直接関係する『日本目録規則2018』の条文等は、プリントして配布するようにします。ただし目録規則について関連する条文も含めて、より広く、より掘り下げて理解する上で、テキストが手元にあると便利です。生協で取り扱ってもらうようにしますが、購入が任意なので、店頭にある数は多くないと思われます。在庫がない場合、注文による購入となります。

基本資料:『日本目録規則1987年版』改訂3版(日本図書館協会,2006)、『日本目録規則2018年版』(同協会,2018) ※『1987年版』は、司書課程資料室に備え付けのものを利用てください。授業時に各自1冊ずつ持ってくること。自宅で課題を行うために、借りていくことも可。『2018年版』は、演習受講者用の冊数が確保されていないので、規則条文等の必要箇所を分印刷して、配布する予定です。  
参考図書 References 授業にて適宜紹介する  
リンク Link  
Moodleへのリンク Moodle URL https://lms.aichi-u.ac.jp/2023/course/view.php?id=2240  
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc   履修するにあたって、既に情報資源組織Ⅰ(春学期)を受講していることが望ましい。
  授業時は発表と解説が中心となり、演習課題に取り組む時間はとれないので、受講者による課題の予習を前提として授業を進めていく。予習・復習にあたって理解を深める上で、『日本目録規則』の該当する条文や参考資料を読み込み、読み返すこと
  再履修者で前回、出席や課題の提出で期末試験の受験条件を満たしていれば、今回の受講においては、出席や課題の提出回数は考慮するが、学期末の筆記試験については、特段の考慮はせず、新規履修者と同等に扱う。
 
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470