年度「2023年度シラバス」、フォルダ「2023年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   文学の環境  
担当教員   安 智史  
対象学年     クラス      
講義室   621教室   開講学期   春学期  
曜日・時限   月2   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ Theme 宮沢賢治を読む  
概要 Synopsis  宮沢賢治の名前は多くの人々に知られている。しかし実際には、彼の生涯や作品についての知識は不正確なものが多い。この授業は、いわば「宮沢賢治(再)入門」として、その生涯をたどりなおし、作品をあらためて読み進めていこう。
 賢治が生前刊行した書物は、詩集『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』(いずれも1924年刊)のみだった。しかしそれ以外にも、大量の生前未発表の詩や童話の原稿、また、書簡やメモ、セールスマンとしての広告文案などを残している。
 それらを、同時代の文学作品・社会状況や、民俗学の成果等を参照しつつ,精緻に読みすすめてゆこう。  
到達目標 Aim 宮沢賢治の生涯と作品、彼の生きた時代について理解を深めることができる。  
授業形態 Class style  講義形式とするが、毎回、学生諸君にテキストの朗読,質疑応答,小レポートを求める。
 なお、テキストの大部分は旧仮名遣い(古典仮名遣い)であり、その読みの練習を兼ねる。履修者には、文学への興味が求められる。  
使用言語 Language(s) 日本語のみ Japanese only
アクティブ・ラーニングActive Learning 
内容・スケジュール Contents, schedule 宮沢賢治の詩集『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』収録作品を中心に、適宜,関連するテクスト(未発表原稿、書簡、メモ、広告文案など)および、賢治の生涯と、同時代日本の歴史状況に触れていくかたちをとる。
 
1.授業の概略説明。
 旧かな遣いを読む。成績には無関係だが、参加すること自体を履修の条件とするので、履修する学生は必ず、第1回目の授業に出席してほしい。
2.宮沢賢治とその時代――概説
3.宮沢賢治の生涯,詩歌・散文作品の概観①…その出発点
4.        同上        ②…教師としての宮沢賢治
5.        同上        ③…サラリーマンとしての宮沢賢治
6.『シン・ゴジラ』と宮沢賢治――「修羅」とはなにか
7.異界と妖怪──民俗学的空間とその変容
    a.神々の零落
8.   b.「山猫」とはなにか①…山中異界の王
9.       同上    ②…その近代的変容
10.近代社会のなかで書くこと・話すことの意味
   a.手紙というメディア
11.  b.「詩人」と,商品としての「ことば」
12.1920年代の日本社会
     a.都市消費社会の成立
13.  b.リゾート開発・郊外開発の時代 
14.宮沢賢治と21世紀
15.まとめ。  
準備学習・事後学習 Preparation, review 事前学習、事後学習いずれも、文学作品の読書。日本近代の歴史に関する学習。  
準備学習・事後学習の時間 準備学習2時間 事後学習2時間(2単位科目)
学外授業 Outside activities 予定なし  
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria 平常評価による。授業最終回におこなう、まとめの臨時テスト80パーセント、その他の平常点20パーセントで評価する。  
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period 定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 授業中に口頭で行う  
テキスト Textbooks 『宮沢賢治全集 8』ちくま文庫

※生協ホームページで案内されている教科書リストも確認ください。  
参考図書 References 適宜指示する。  
リンク Link  
Moodleへのリンク Moodle URL https://lms.aichi-u.ac.jp/2023/course/view.php?id=1894  
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc 1年秋学期「詩歌を読む」(2年次生も履修可能)との関連が深いので、本授業に興味を持った学生には、履修をお勧めする。
詩歌と、文学と、歴史への興味関心と愛を抱いてほしい。  
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470