Subject Name
|
文学の環境
|
Charge Teacher
|
安 智史
|
Lectures target
|
|
Class
|
|
Lecture Room
|
621教室
|
Course Time
|
春学期
|
Day・Period
|
月2
|
Unit Classification
|
|
科目種別
|
講義
|
Unit Count
|
2
|
Matter of prepare
|
|
Notes
|
|
テーマ Theme
|
宮沢賢治を読む
|
概要 Synopsis
|
宮沢賢治の名前は多くの人々に知られている。しかし実際には、彼の生涯や作品についての知識は不正確なものが多い。この授業は、いわば「宮沢賢治(再)入門」として、その生涯をたどりなおし、作品をあらためて読み進めていこう。 賢治が生前刊行した書物は、詩集『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』(いずれも1924年刊)のみだった。しかしそれ以外にも、大量の生前未発表の詩や童話の原稿、また、書簡やメモ、セールスマンとしての広告文案などを残している。 それらを、同時代の文学作品・社会状況や、民俗学の成果等を参照しつつ,精緻に読みすすめてゆこう。
|
到達目標 Aim
|
宮沢賢治の生涯と作品、彼の生きた時代について理解を深めることができる。
|
授業形態 Class style
|
講義形式とするが、毎回、学生諸君にテキストの朗読,質疑応答,小レポートを求める。 なお、テキストの大部分は旧仮名遣い(古典仮名遣い)であり、その読みの練習を兼ねる。履修者には、文学への興味が求められる。
|
使用言語 Language(s)
|
日本語のみ Japanese only
|
アクティブ・ラーニングActive Learning
|
|
内容・スケジュール Contents, schedule
|
宮沢賢治の詩集『春と修羅』と、童話集『注文の多い料理店』収録作品を中心に、適宜,関連するテクスト(未発表原稿、書簡、メモ、広告文案など)および、賢治の生涯と、同時代日本の歴史状況に触れていくかたちをとる。 1.授業の概略説明。 旧かな遣いを読む。成績には無関係だが、参加すること自体を履修の条件とするので、履修する学生は必ず、第1回目の授業に出席してほしい。 2.宮沢賢治とその時代――概説 3.宮沢賢治の生涯,詩歌・散文作品の概観①…その出発点 4. 同上 ②…教師としての宮沢賢治 5. 同上 ③…サラリーマンとしての宮沢賢治 6.『シン・ゴジラ』と宮沢賢治――「修羅」とはなにか 7.異界と妖怪──民俗学的空間とその変容 a.神々の零落 8. b.「山猫」とはなにか①…山中異界の王 9. 同上 ②…その近代的変容 10.近代社会のなかで書くこと・話すことの意味 a.手紙というメディア 11. b.「詩人」と,商品としての「ことば」 12.1920年代の日本社会 a.都市消費社会の成立 13. b.リゾート開発・郊外開発の時代 14.宮沢賢治と21世紀 15.まとめ。
|
準備学習・事後学習 Preparation, review
|
事前学習、事後学習いずれも、文学作品の読書。日本近代の歴史に関する学習。
|
準備学習・事後学習の時間
|
準備学習2時間 事後学習2時間(2単位科目)
|
学外授業 Outside activities
|
予定なし
|
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria
|
平常評価による。授業最終回におこなう、まとめの臨時テスト80パーセント、その他の平常点20パーセントで評価する。
|
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period
|
定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
|
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法
|
授業中に口頭で行う
|
テキスト Textbooks
|
『宮沢賢治全集 8』ちくま文庫
※生協ホームページで案内されている教科書リストも確認ください。
|
参考図書 References
|
適宜指示する。
|
リンク Link
|
|
Moodleへのリンク Moodle URL
|
https://lms.aichi-u.ac.jp/2023/course/view.php?id=1894
|
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc
|
1年秋学期「詩歌を読む」(2年次生も履修可能)との関連が深いので、本授業に興味を持った学生には、履修をお勧めする。 詩歌と、文学と、歴史への興味関心と愛を抱いてほしい。
|
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連
|
各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470
|