年度「2023年度シラバス」、フォルダ「2023年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   モダンカルチャー論  
担当教員   谷 彰  
対象学年     クラス      
講義室   711教室   開講学期   春学期  
曜日・時限   水3   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ Theme 近代小説に見る様々な文化記号  
概要 Synopsis 「文化学(カルチュラル・スタディーズ)」という方法論が、近代文学の領域でも注目を浴びている。小説や詩などの文芸作品を、作家の思想や作品主題などの「文学的観点」だけから読むのではなく、「文学」に隣接する諸領域(生活風俗・交通手段・ファッション・建築など)と関わらせて読むことにより、「文学」を新しい角度から読み直す試みである。
 この授業では,本格的な「文化学(カルチュラル・スタディーズ)」の方法論を展開するというより、近代小説の中に織り込まれた人々の暮らしや様々な文化事象(これらを「文化記号」と呼ぶ)に着目することにより、どのような新しい読みの可能性が開けるか、具体例を示しながら紹介する。この授業で取り上げられた文学作品はもとより、近代の様々な文化記号につても学ぶ。  
到達目標 Aim 明治以降の日本文化への理解を深め、文化史的な視点から小説や資料を読む力を身につけ、それを自分の言葉で表現できる。  
授業形態 Class style 授業はプリントをテキストとして講義形式で行ない、PowerPointのスライドやOHCなどの教材提示装置、ならびに課題提出やプリント配布のためにMoodleを活用しながら進める。  
使用言語 Language(s) 日本語のみ Japanese only
アクティブ・ラーニングActive Learning  PBL(課題解決型学習) Project-based learning
内容・スケジュール Contents, schedule 第1回 はじめに ~授業のガイダンス、授業のキーワード
第2回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号①
第3回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号②
第4回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号③
第5回 「十三夜」に散りばめられた様々な文化記号④ & 映像で見る明治20年代の文化記号
第6回 「それから」に描かれた様々な謎
第7回 映像で見る「それから」(オンデマンド型となる可能性あり)
第8回 銀杏返しが意味するもの
第9回 「それから」の謎の解読 & 小テスト
第10回 花袋文学における「少女病」の位置づけ 
第11回 電車が走る都市空間①
第12回 電車が走る都市空間②
第13回 食事風景の変遷 
第14回 「門」に描かれた食卓の風景①  
第15回 「門」に描かれた食卓の風景② & まとめテスト  
準備学習・事後学習 Preparation, review 準備学習として、授業で取り扱う「十三夜」・「それから」・「少女病」・「門」を一読した上で授業に臨むこと。また折に触れ、準備学習のための課題を出す。
事後学習として、配付資料を読み返して授業中に説明した文化記号の役割を整理・確認しておくこと。また折に触れ、事後学習のための課題を出す。  
準備学習・事後学習の時間 準備学習3時間 事後学習1時間(2単位科目)
学外授業 Outside activities 予定していない。  
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria 以下に基づく平常評価(100%)
■リアクション・課題(60%):それぞれの提出状況や記述内容・分量に基づく。未提出の場合リアクションは減点2、課題は減点3
■小テスト(20%):授業期間の中頃に、選択・語句の記入問題よる小テストをMoodleで実施。文化史的視点を身につけて小説や資料を読解できているかが評価基準。未受験の場合、減点20
■まとめテスト(20%):最終回の授業後に実施する筆記試験。明治以降の日本文化に関して、文化史的な視点から自分の言葉で論理的に記述できているかが評価基準。未受験の場合、減点20
※ 欠席・遅刻した場合や、授業中の私語等で注意に従わなかった場合は減点対象となる(初回授業から)。但し、やむを得ない事情に基づく場合は除く。  
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period 定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 ・提出された課題やまとめテストはは採点した上で、Moodleでコメントをフィードバックする。
・小テストを実施した際は、後の授業時に解説する。  
テキスト Textbooks 授業で配布した(Moodleに掲示した)プリント。
※ 生協ホームページで案内されている教科書リストも確認ください。  
参考図書 References 樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』新潮文庫、青空文庫
夏目漱石『それから』『門』新潮文庫、青空文庫
田山花袋『少女病』青空文庫
その他、授業中に紹介する。  
リンク Link  
Moodleへのリンク Moodle URL https://lms.aichi-u.ac.jp/2023/course/view.php?id=1892  
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc 授業の進め方、成績評価方法(リアクション・課題、小テスト、まとめテスト)等、留意事項の詳細を初回授業時に説明するので、必ず出席すること。
関連する科目として「近代の文学」「近代の作家と作品」を履修しておくことが望ましい。授業実施方法やスケジュールに変更があった場合は、授業やMoodleで周知する。また、対面・遠隔の別なくMoodleを活用するので、毎回Moodleのコースを確認すること。  
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470