年度「2023年度シラバス」、フォルダ「2023年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   映像文化  
担当教員   安 智史  
対象学年     クラス      
講義室   712教室   開講学期   秋学期  
曜日・時限   月4   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ Theme 映画論━━「観る」ことの批評性  
概要 Synopsis 「映画論━━「観る」ことの批評性」
 映画は,絵画,写真,音楽,音響など,芸術にかかわる様々な物質の混交としてあり,本来,豊穣な混沌として存在する。
 現代の動画サイトの映像などまで、その流れは引き継がれているといえる。
 けれども、いま私たちは,日々の映像の氾濫に押し流されて、つい、その意味を見失いがちである。
 いまこそ私たちは,受動的に眺めるのではなく,能動的に映像を「観る」訓練を積まなければならない。
  よく見ること。よく聴くこと。よく考えること。それこそが,いわゆるメディア・リテラシー(メディアの発信する情報を批判的に読み取り,さらには自ら発信を試みる能力)の営みへもつながって行くだろう。
 この授業では、映画の歴史をたどりながら、より良い映画・映像の見方をさぐる。映画・映像・動画について、より深く考える機会を求める皆さんの、積極的な参加を期待している。  
到達目標 Aim 映画の歴史をたどりながら、「よく考える」ための映画の見方を身に付け、現代社会に氾濫する映像を、冷静に読み解く能力(メディア・リテラシー)を身に付けることができる。  
授業形態 Class style 講義形式による。適宜視聴覚教材を使用する。  
使用言語 Language(s) 日本語のみ Japanese only
アクティブ・ラーニングActive Learning 
内容・スケジュール Contents, schedule 1.ガイダンス――「エッセイ」としての映画…A.レネその他
2.クリス・マルケルとくに「ラ・ジュテ」について
3.A・ヒッチコックとくに「めまい」について
4.フィルム・ノワールについて①…その起源
5.フィルム・ノワールについて②…F・ラングを中心に
6.フィルム・ノワールについて③…「狩人の夜」
7.ヌーヴェルヴァーグについて①…J・L・ゴダール
8.ヌーヴェルヴァーグについて②…現代作家への影響
9.アニメーション映画について
10.日本映画とくにその1940~50年代について①…成瀬巳喜男、溝口健二を中心に
11.日本映画とくにその1940~50年代について②…中川信夫、マキノ雅弘を中心に
12.長廻しの映画とカットバックの映画について
13.ドキュメンタリー映画について
14.初期映画とくにリュミエール兄弟について 
15.まとめ。

*扱う作品にはモノクロームのものも多く、サイレント映画がふくまれており、そういった映画に関する考察も行う。  
準備学習・事後学習 Preparation, review 準備・事後いずれの場合も、授業で触れる作品を、可能な限り鑑賞すること。よい映画を見ることのできる図書館、動画配信サイトやレンタルヴィデオ店、映画館、放送局などを確認すること。  
準備学習・事後学習の時間 準備学習2時間 事後学習2時間(2単位科目)
学外授業 Outside activities とくに予定しないが、各自がより多くの歴史的映像作品を検索し、実際に見ること。  
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria 平常評価による。
 授業第1回に、いくつかの課題映画を挙げる。それを鑑賞し,臨時レポートを提出すること。(*原則として、課題映画の説明は,授業第1回目にしかおこなわないので注意すること。)
 そのレポート50パーセントと,授業最終回のまとめの臨時試験50パーセントを総合して評価する。  
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period 定期試験期間中には筆記試験を実施しない。No exams are required during the exam period.
課題(試験やレポート等)に対するフィードバックの方法 授業中に口頭で行う。  
テキスト Textbooks 適宜指示する。  
参考図書 References 適宜指示する。  
リンク Link  
Moodleへのリンク Moodle URL https://lms.aichi-u.ac.jp/2023/course/view.php?id=3121  
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc 1年春学期に指定されている(2年次生も履修できる)「芸術」との関連が深いので、本授業に興味を持った学生には、履修をお勧めする。
また、広い意味での「言葉のアート」として、2年次春学期の「文学の環境」、1年次(2年次生も履修できる)秋学期の「詩歌を読む」なども、同じ教員の担当科目としてお勧めしたい。  
学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と授業科目の関連 各授業科目は、各学部・学科・研究科の定める学位授与方針(ディプロマ・ポリシー)と教育課程の編成・実施方針(カリキュラム・ポリシー)に基づき、カリキュラム上に配置されています。学位授与方針と各授業科目との関連については、カリキュラム・マップに掲載されています。カリキュラム・マップでは、科目毎に到達目標を示し、それらの到達目標が、DPとCPに基づき設定された学習・教育目標、国際理解、地域理解・地域貢献のどの項目と関連するのかを示します。https://www.aichi-u.ac.jp/profile/concept#b-712470