科目名
|
情報資源組織Ⅰ
|
担当教員
|
細井 岳登
|
対象学年
|
|
クラス
|
|
講義室
|
650教室
|
開講学期
|
春学期
|
曜日・時限
|
月4
|
単位区分
|
必
|
科目種別
|
講義
|
単位数
|
1
|
準備事項
|
|
備考
|
|
テーマ Theme
|
図書館における情報資源組織化の役割と図書館目録の機能、特徴や目録をめぐる動向についての理解
|
概要 Synopsis
|
図書館においては多様な情報資源が存在するだけでなく、適切に組織化されることによって、利用者にとっての的確で効率的な情報資源へのアクセスが可能になる。図書館情報資源の組織化に関わる方法のうち、目録法と総称される書誌・目録作成の理論と技術や実態について、目録における書誌的記録の具体例や、図書館での検索の事例などを紹介し、また目録の歴史的発展や目録規則の変遷、作成方法の標準化や国際化の進展などを後付けながら、理解を図る。 20世紀後半から21世紀の現在に至るコンピューター化やネットワーク化の技術的発展を踏まえ、コンピューター目録の普及、ネットワークを利用した書誌データ等の共有、流通の広がり、それらの動向に対応した目録機能の研究、国際目録原則や各国目録規則の改訂の動向、ウェブ上での情報組織化のためのメタデータの方式や、それらの要素技術を用いた新しい目録/書誌データベースへの活用なども紹介していく。 そうした情報技術の発展や利用の広がり、それらを踏まえた目録をめぐる国際的動向を踏まえ、日本目録規則の改定作業が進められ、2018年12月、『日本目録規則2018年版』の冊子体が刊行された(続いてPDF版が2019年1月公開)。改訂に伴う変更点にも触れながら、従来の書誌的記録の記載方法と何が違うのか、図書館目録はどのようなものになり、利用の仕方もどのよう変わりうるのか、その特徴や求められる役割、課題について、また情報資源の効果的な発見、アクセスのために利用する側に求められることなども考えていきたい。
|
到達目標 Aim
|
図書館における目録とは何か?機能や構造・構成、目録を利用した情報資源検索の特質について理解する。さらに目録や規則の歴史的発展や、近年の目録規則をめぐる国内外の動向、デジタル/ネットワーク技術の発展に伴う目録や検索ツールの発展についての理解を踏まえて、図書館目録の展望や利用についての課題を知る。 ただし講義回数が学部生対象の同様の授業より半分程度なので、情報資源の探索において目録の果たしている役割と目録の構造、構成について、基本的、基礎的な知識を最低限得ること。
|
授業形態 Class style
|
講義形式。授業時にレジュメや参考資料のプリントを配布。必要に応じて参考資料の紹介,回覧や,インターネット上の情報の紹介なども行う。
|
使用言語 Language(s)
|
1.【〇】 日本語のみ Japanese only 2.【 】 日本語と外国語 Japanese and foreign language(s) 3.【 】 外国語(日本語以外)のみ Foreign language(s) other than Japanese
|
アクティブ・ラーニング Active Learning
|
1.【 】 PBL(課題解決型学習) Project-based learning 2.【 】 ディスカッション、ディベート Discussion , Debate 3.【 】 グループワーク Group work 4.【 】 プレゼンテーション Presentation 5.【 】 実習、フィールドワーク Applied practice , Fieldwork
|
内容・スケジュール Contents, schedule
|
1.図書館における情報資源の探索と同定識別 2.図書館目録の構造と書誌的記録の形式および対象 3.図書館目録の機能:精度の高い検索と典拠コントロール 4.図書館目録の歴史と目録規則の標準化、国際化 5.目録機能の見直しと21世紀の国際目録原則、新しい目録規則 6.書誌情報のデジタル化と図書館目録のオンライン化-MARCとOPAC 7.インターネット/Webの情報資源の組織化とメタデータ技術 8.メタデータの活用と図書館目録の現在とこれから:書誌情報、典拠情報の展開
|
準備学習・事後学習 Preparation, review
|
授業中は能動的にノートをとり、各自のノートや配布したレジュメや資料を読んで、授業内容の理解に努めること。さらに実際に図書館での目録利用(資料検索)や、授業中に紹介した作品の閲覧(対照、比較)を通して、目録の機能や特徴について具体的に分かるようになること。
|
学外授業 Outside activities
|
予定なし
|
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria
|
総合評価で評価する。 ■学期末試験期間中に実施する筆記試験の評価(75%) ■受講態度および授業の理解度(予習・復習を含めて授業内容の理解に努め、自ら考えてみる姿勢を、リアクションペーパーへの質問、感想等の記述や授業時の様子などから評価する)(25%) 出席回数は2/3以上を必須。満たない場合は期末試験の受験を認めな.但し病気や災害、事故などによる出席困難、実習等他の授業による欠席、留学・奨学金、就職の説明会や試験への参加などのやむを得ない理由の場合、欠席届を提出の上、認められれば、2/3の対象外とする。
|
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period
|
1. 【〇】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。An exam will be held during the exam period. 2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。A report must be submitted during the exam period. 3. 【 】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。No exams or report are required during the exam period.
|
テキスト Textbooks
|
特定のテキストは用いない。
※生協ホームページで案内されている教科書リストも確認ください。
|
参考図書 References
|
授業にて適宜紹介する
|
【レベル1】対面、遠隔授業の実施形態
|
<愛知大学活動制限指針別の実施形態【レベル1の場合】> 【〇】対面授業 【 】遠隔授業(資料配布・提示型、オンデマンド型)
|
【レベル2】対面、遠隔授業の実施形態
|
<愛知大学活動制限指針別の実施形態【レベル2の場合】> 【 】対面授業 【〇】遠隔授業①(資料配布・提示型、又はオンデマンド型) 【 】遠隔授業②(ライブ中継型)
|
リンク Link
|
|
Moodleへのリンク
|
https://lms.aichi-u.ac.jp/2021/course/view.php?id=4961
|
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc
|
※履修登録にするにあたっての留意事項 図書館利用の経験、本を探した経験が少ない学生は、基本的な事項を理解するのも大変そうである。従って図書館利用経験があまりない学生は、図書館を多く利用して、授業の理解に努めることを求める。 なお情報資源組織演習Ⅰは、図書館目録の機能や特徴を理解しているとの前提で、具体的に書誌的記録作成にあたってもらうので、演習Ⅰを受講する上で、同時にこの授業を履修することが望ましい(両科目同時の履修が難しければ、1年次に先にこの科目を履修して、演習を2年次の履修にまわしてもかまわない)。
|