年度「2021年度シラバス」、フォルダ「2021年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   地域の文学  
担当教員   権田 浩美  
対象学年     クラス      
講義室   624教室   開講学期   秋学期  
曜日・時限   水4   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ Theme  〈郷土〉の海と、海の詩人・丸山薫  
概要 Synopsis  東三河は、太平洋とつながる三河湾という豊かな〈海〉を有し、〈外〉へと拡がる文化を培ってきた。一方、三河・遠州・南信州という地域と境を接し、いわゆる「三遠南信」の歴史のある宗教性を内包する〈山〉の文化も継承している。さらには、東海道沿いの交通の要衝として、歌枕の地・景勝地として著名な場所も多く、古典文学を紐解けばなじみ深い土地の名をいくつも見出すこともできる。
 こうした豊かな歴史的・文化的背景を有する〈郷土〉の文学の中から、〈郷土〉の海(ことに伊良湖周辺を中心に)にかかわる文学をとりあげる。講義の前半は、伊良湖を訪れた文学者たちをとりあげ、彼らの作品の中に〈郷土〉の海がどのように描かれているのか、またその魅力はなんだったのか探ってゆく。
 後半は、短期大学部の「梢の歌」の作詞者でもあり、愛知大学でも教鞭をとっていた〈郷土〉の詩人・丸山薫の芸術世界の有する魅力を理解し、存分に味読してもらう。そのうえで、この〈郷土〉にも大学にもかかわりの深い詩人の詩世界を、自分自身の感性と言葉によって鑑賞・表現できる楽しみを体感してもらいたい。  
到達目標 Aim  〈郷土〉の海にまつわる文学作品に親しみつつ、〈郷土〉の魅力や、それにまつわる幅広い知識を体得し、現在にも継承あるいはつなげてゆけるような視点をもてるようになる。
 また、愛知大学ゆかりの詩人・丸山薫の芸術世界を学ぶとともに、自分自身の感性と言葉による鑑賞を通じてその魅力を体感することで、丸山の芸術世界への深い理解を得ることができる。  
授業形態 Class style  基本的には講義形式で行うが、適宜意見や感想・簡略な小レポートの提出、あるいは鑑賞の発表を求める。  
使用言語 Language(s) 1.【〇】 日本語のみ  Japanese only
2.【 】 日本語と外国語  Japanese and foreign language(s)
3.【 】 外国語(日本語以外)のみ Foreign language(s) other than Japanese  
アクティブ・ラーニング Active Learning 1.【 】 PBL(課題解決型学習)  Project-based learning
2.【〇】 ディスカッション、ディベート Discussion , Debate
3.【 】 グループワーク Group work
4.【〇】 プレゼンテーション Presentation
5.【 】 実習、フィールドワーク Applied practice , Fieldwork  
内容・スケジュール Contents, schedule 第1回  授業のガイダンス
第2回  伊良湖文学紀行①…松尾芭蕉の訪問
第3回  伊良湖文学紀行②…柳田國男・田山花袋・島崎藤村の青春
第4回  伊良湖文学紀行③…柳田國男・田山花袋・島崎藤村のその後
第5回  丸山薫の伝記的側面
第6回  〈オトギバナシ〉文学の主張とその時代背景 
第7回  第3詩集『幼年』の詩世界
第8回  アヴァンギャルド詩・モダニズム詩の詩世界
第9回  第1詩集『帆・ランプ・鷗』の詩世界
第10回  第2詩集『鶴の葬式』の詩世界
第11回  〈物象詩〉について
第12回  第4詩集『一日集』の詩世界
第13回  第5詩集『物象詩集』の詩世界
第14回  丸山薫の詩世界の鑑賞―『幼年』、『帆・ランプ・鷗』『鶴の葬式』収載詩
第15回  丸山薫の詩世界の鑑賞―『一日集』、『物象詩集』収載詩

*受講者や授業の進度によって順序や取り扱う内容や作品等を変える場合があるので、予め了承してもらいたい。  
準備学習・事後学習 Preparation, review 準備学習:次回の授業の際に取り扱う資料や配布するプリントを精読した上で、問題点を整理し、自身の関心のありどころを整理しておくこと。
事後学習:授業内容を整理した上で、再度自身の考えをふりかえり、まとめておくこと。  
学外授業 Outside activities  特になし。  
成績評価の方法と基準 Evaluation&criteria 平常評価(100%)
・授業参加態度(40%):毎回提出するコメントカードの内容を重視する。やむを得ない理由以外での欠席は減点の対象とする。
・通常授業期間中に提出する臨時小レポート(60%):対象作品を深く読みこみ、論拠を示したうえで自らの意見を示すことを求める。
 
定期試験期間中の試験実施方法 Exam period 1. 【 】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。An exam will be held during the exam period.
2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。A report must be submitted during the exam period.
3. 【○】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。No exams or report are required during the exam period.  
テキスト Textbooks プリントを作成して事前に提示・配布する。
 
参考図書 References 授業中に適宜紹介する。  
【レベル1】対面、遠隔授業の実施形態 <愛知大学活動制限指針別の実施形態【レベル1の場合】>
【○】対面授業
【 】遠隔授業(資料配布・提示型、オンデマンド型)  
【レベル2】対面、遠隔授業の実施形態 <愛知大学活動制限指針別の実施形態【レベル2の場合】>
【 】対面授業
【○】遠隔授業①(資料配布・提示型、又はオンデマンド型)
【○】遠隔授業②(ライブ中継型)  
リンク Link 特になし。  
Moodleへのリンク https://lms.aichi-u.ac.jp/2021/course/view.php?id=19481  
関連する科目、履修者への要望など Requests, etc  受講態度(出欠席や遅刻)、発表や提出物はもちろん、他者の発表を聴く姿勢や積極的に発言する態度も含めて評価の対象となるので、真摯に取り組むこと。