科目名
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現代文学を読む
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担当教員
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渡邉 章夫
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対象学年
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クラス
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講義室
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643教室
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開講学期
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春学期
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曜日・時限
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水2
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単位区分
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科目種別
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講義
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単位数
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2
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準備事項
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備考
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テーマ
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現代の小説作品を通して見えてくる社会思想や文化背景、同時代に生きる人々の集合感情を考察する。
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概要
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現代小説は、作家個人のプライベートな内面的情緒を表出する近代文学とは異なり、より開かれた作品として、広く作品外の社会文化的環境を投影する集合感情的な特質を持っているので、講義では、作品を通して同時代に生きる人々の抱えている社会共有の情感を見出すことによって、作品が社会に問うている問題意識を考察する。
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到達目標
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学生個々が、文学作品の読解を通じて、そこに込められた作品を取り巻く環境に対するメッセージを受け取ることで社会や時代の影やゆがみ等の危機意識に敏感な感性をみがけるようにする。
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授業形態
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講義形式で行う。必要な資料は授業中適宜配布する。
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内容・スケジュール
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1、ガイダンスと授業案内 2、総論①(テーマや講義目的の明確化) 3、総論②(講義に使用する専門用語のキーワード解説) 4、戦後文学の出発(石井桃子) 5、吉本ばなな(ジェンダーフリー) 6、江国香織(虚飾のアイデンティティ) 7、川上弘美(土着と前近代へ) 8、綿谷りさ(情念のアンコントロール) 9、川上未映子(精神より身体へ) 10、宮部みゆき(情念の復讐) 11、あさのあつこ(ヤングアダルトの苦悩) 12、森絵都(現代のファンタジー) 13、「君の名は」と「君の膵臓を食べたい」を読む(欠如した自我) 14、オカルトとスピリチュアルに於ける現代小説 15、まとめ
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準備学習・事後学習
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<準備学習>講義終了時に次回に取り上げる作家作品を明示するので読解に努めること。 <事後学習>講義中、内容に関係する参考文献を適宜紹介するのでその読解を励行する。
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学外授業
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特になし
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成績評価の方法と基準
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総合評価で評価する。 ■学期末試験期間中に実施する筆記試験(80%)作家作品に込められた同時代に対する問題意識の発露やメッセージを正しく読み取っているかの確認。 ■講義期間中に実施する中間テスト(20%)講義の前半部の内容を正しく把握しているかを問う。
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定期試験期間中の試験実施方法
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1. 【○】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。 2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。 3. 【 】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。
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テキスト
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特定のものは使用しない。配布プリントによって替える。
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参考図書
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授業中に各作家作品に沿った参考文献を適宜指示する。
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関連する科目、履修者への要望など
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受講者数、その他の事情で講義、もしくは試験の際に座席指定する場合もある。
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リンク
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なし
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