科目名
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古典を読む
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担当教員
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藤井 奈都子
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対象学年
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クラス
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講義室
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711教室
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開講学期
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春学期
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曜日・時限
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金3
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単位区分
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科目種別
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講義
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単位数
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2
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準備事項
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備考
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テーマ
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日本の古典作品と文化史
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概要
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古典作品は、制作された時代の社会・制度・思想・文化等々、様々な要素を一つの作品に結晶させ、言葉の上に固定したものと言える。日本の古典作品の鑑賞を通して、そこに結晶された諸要素―広い意味での伝統文化―についての基礎的な知識を得るとともに、その様々な背景をも含めた理解を深める。 古典作品を自分たちとは隔絶した過去のものとして読むのではなく、自分たちの中にも受け継がれている日本文化の沃野の中から生み出されたものとして、とらえなおす。更には、私たち日本人の中に、伝統文化から現代文化へと脈々と受け継がれているもの、また隔絶してしまったものについて思いをいたし、調べ、自分たちの問題として考えていく。
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到達目標
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1、授業で鑑賞した作品について、その世界を自分なりに解説することができる。 2、日本の伝統文化について、基礎的な知識を身につける。 3、「文化」を、その歴史的社会的背景と共に深層から理解する態度を身に付け、「文化」を感情論でなく論理的に見つめられる素養を持つ
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授業形態
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講義形式を中心とするが、随時、課題に対する成果発表の機会を設ける。
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内容・スケジュール
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1 導入 2 作品その1を通して(1―作品紹介) 3 作品その1を通して(2―導入部) 4 作品その1を通して(3―展開部) 5 作品その1を通して(4―転換部) 6 作品その1を通して(5―結末部) 7 作品その1を通して(6―まとめ) 8 作品その2を通して(1―作品紹介) 9 作品その2を通して(2―導入部) 10 作品その2を通して(3―展開部) 11 作品その2を通して(4―転換部) 12 作品その2を通して(5―結末部) 13 作品その2を通して(6―まとめ) 14 その他作品に関して 15 全体のまとめ
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準備学習・事後学習
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作品鑑賞及びそこからの発展学習が主眼であるので、現代語への逐語訳的なことは行わない。準備学習しておくこと。 事後学習として課される課題には、毎回真剣に取り組み、その成果をかならず提出すること。課題では、様々な調査(聞き取り含む)に加えて、調査結果に対する考察が要求される。他人の考えの切り貼りは不可。自分自身の調査結果に基づく、自分なりの考察をすること。
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学外授業
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行わない
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成績評価の方法と基準
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総合評価。定期試験中の筆記試験(60%)、毎時課す課題類(20%)、授業中の発表及び意見交換時の発言(20%)、の総合評価。 筆記試験では、授業及び事前・事後学習によって習得した作品鑑賞に関連する知識の習得度を主に問う。 課題類では、調査活動の成果、及び考察の深度を主に問う。 授業中の発表及び発言では、「文化」のあり方に対する考察及び理解の深度を主に問う。
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定期試験期間中の試験実施方法
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1 定期試験期間中に筆記試験を実施する。 2 定期試験期間中に単位レポートを課す。 ③ 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。
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テキスト
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〈テキスト〉岩波文庫『御伽草子 (下)』(岩波書店)
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参考図書
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小学館古典文学全集(旧版)『御伽草子』 その他、随時指示する
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関連する科目、履修者への要望など
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古典作品を、自分たちとは別世界のものとして読むのではなく、自分たちの中にも実は受け継がれている伝統文化の表出の形の一つとして捉え直してほしい。「浦島太郎」「一寸法師」といった馴染み深い話について鑑賞し直してみる所から始めるので、古典だといって身構えるのではなく、案外に身近なものとして親しんでいってもらいたい。 また、課題に対する成果を発表する場も設けるので、自分の学習成果のみに満足して終わるのではなく、他者の成果との比較や意見交換を通して、更に考察を深めていってほしい。
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リンク
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