年度「2018年度シラバス」、フォルダ「2018年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   近代の文学  
担当教員   谷 彰  
対象学年     クラス      
講義室   712教室   開講学期   春学期  
曜日・時限   水4   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ 日本近代小説の楽しみ方  
概要 この授業で取り上げるのは、樋口一葉・夏目漱石・芥川龍之介など、世間に広く名を知られている近代作家の代表的な小説である。こうしたいわば「国民的作家」の文学を学ぶことは、日本人として最低限の教養とも言えるだろう。
 彼らの小説をキーワードに着目してじっくりと読み進めながら、文学とは何か、小説を読むとはどういう行為かという普遍的問題や、それぞれの作家・作品の魅力や特徴などについて考えていきたい。  
到達目標 小説テキストを、キーワードや作中の「謎」に着目して、多角的な視点から読解する能力を身につけることができる。  
授業形態 授業は講義形式で行ない,配布プリントやOHCなどの教材提示装置を利用しながら進める。  
内容・スケジュール 第1回 授業のガイダンス & 『十三夜』作品解題
第2回 『十三夜』(上)を読む①
第3回 『十三夜』(上)を読む②
第4回 『十三夜』(下)を読む①
第5回 『十三夜』(下)を読む②
第6回 『三四郎』作品解題
第7回 『三四郎』を読む①
第8回 『三四郎』を読む②
第9回 『三四郎』を読む③
第10回 「謎」を解くカギ
第11回 「謎」への再挑戦
第12回 『羅生門』作品解題 & 作品の背景
第13回 作品の評価・解釈の歴史 & 『羅生門』を読む①
第14回 『羅生門』を読む② 
第15回  『羅生門』を読む③  
準備学習・事後学習 準備学習として、授業で取り扱う「十三夜」「三四郎」「羅生門」などの小説を必ず読んだ上で授業に臨むこと。また折に触れ、「準備学習のための課題」を出す。
事後学習として、配布プリントを読み返して各作品のキーワードや作品解釈の可能性などについて、内容を整理・確認しておくこと。また折に触れ、「事後学習のための課題」を出す。
 
学外授業 予定していない。  
成績評価の方法と基準 総合評価で評価する。
■学期末試験(60%):作品のキーワードや「謎」に着目した上で、その小説の解釈を多角的な視点に基づき、論理的に記述することができる。
■平常評価(40%):毎回提出するリアクションペーパーと、複数回提出する「準備学習・事後学習のための課題」の記述内容により評価する。欠席・遅刻は回数に応じて減点し、原則として6回以上の欠席は認めない。  
定期試験期間中の試験実施方法 1. 【〇】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。
2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。
3. 【 】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。
 
テキスト 授業で配布したプリント。
 
参考図書 樋口一葉『にごりえ・たけくらべ』新潮文庫
夏目漱石 『三四郎』新潮文庫
芥川龍之介『羅生門・鼻』新潮文庫
その他、授業中に指示する。  
関連する科目、履修者への要望など  この授業を履修して日本近代文学に興味を持った受講生は、秋学期に開講される『近代の作家と作品』や、2年次開講科目である『モダンカルチャー論』も履修して、さらに教養を深めていってもらいたい。  
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