年度「2018年度シラバス」、フォルダ「2018年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   詩歌を読む  
担当教員   安 智史  
対象学年     クラス      
講義室   712教室   開講学期   秋学期  
曜日・時限   月1   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ 詩歌の近代  
概要 「詩歌の近代」
 文学とは,言語という記号にもとづく芸術ジャンルであるが,とくに,詩は他の諸記号(絵画記号,音楽記号など)との関連性が強い。たとえば,

  かっぱかっぱかっぱらった
  とってちってた               (谷川俊太郎『ことばあそびうた』より)

 この詩で大切なのは,言葉の「意味」よりも,「ひびき」「しらべ」といった音の響きへの感性であり,また,文字の形(ひらがなか漢字かカタカナか,を含む)やどのようなイラストと組み合わせるかといった絵画的要素への感性である。
 この授業では,そういった諸芸術ジャンルとの関連をふくめた近代日本詩歌の特徴を,幾人かの詩人たちの実作を中心としながら,確認してゆこうと思う。  
到達目標 日本詩歌の特徴についての知識と認識を、幾人かの近代詩人たちの実作を中心としながら深める。   
授業形態  毎回,学生諸君にテキストの朗読,レポート,質疑応答等を求めつつ,講義を行う。
  なお,テキストのほとんどは旧仮名遣い(古典仮名遣い)であり,この授業はそれを読む練習を兼ねているので、旧仮名遣いを読もうという意欲が求められる。  
内容・スケジュール 1.第1回目の授業で、旧仮名遣いの読みの小テストを課す。
 成績には一切関係しないが、これに出席すること自体を履修の基本条件とするので、必ず出席すること。

第2回以降は以下の通り。
2..詩における「近代」とはなにか?
3.丸山薫と稲垣足穂、その周辺①
4.   同上                ②
5.萩原朔太郎とその周辺①
6.    同上    ②
7.三好達治と室生犀星①
8.    同上   ②
9.中原中也とその周辺①
10.    同上   ②
11.近代詩と伝統詩の関連について①
12.  同上          ②
13.詩的レトリックの効果について
14.詩のアヴァンギャルドについて
15.まとめ。  
準備学習・事後学習 準備・事後いずれも、詩歌をたくさん読んでおくこと。  
学外授業 予定なし。各自詩歌テクストをたくさん読んでおくこと。  
成績評価の方法と基準 平常点とする。以下の諸要素を総合して評価する。
1. 授業第1回目に,旧仮名遣い(古典仮名遣い)の読みの小テストを行う。
 成績そのものには反映しないが、小テストを受けること自体を履修の条件とするので、履修希望の学生は必ず,第1回目の授業に出席すること。
 第1回の授業に、正当な理由なく欠席の場合は、単位を認めない。
2.授業最終回「まとめ」として実施する臨時テスト。

 授業最終回におこなう、まとめの臨時テストを100点満点とし、以下の諸点をマイナス点とする。
A.毎回のテキストの朗読。
 読みそのものの巧拙は一切成績に含めない。ただし、やむを得ない理由を除く遅刻・欠席等で担当を怠った場合に、1回の担当欠席につき-2点とする。
B.私語厳禁。1回の注意についてマイナス21点。したがって、かりに臨時テストで100点であっても2回注意された段階で単位は認められない。
C.出欠そのものは一切平常点に加えない。私語をしつつ出席しても単位は認めない。  
定期試験期間中の試験実施方法 1. 【 】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。
2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。
3. 【〇】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。  
テキスト プリントを配布する。  
参考図書 安智史『萩原朔太郎というメディア―ひき裂かれる近代/詩人』(森話社2008年刊)  
関連する科目、履修者への要望など さまざまな詩歌、詩人に興味を持つこと  
リンク