科目名
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情報資源組織演習Ⅰ
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担当教員
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細井 岳登
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対象学年
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クラス
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講義室
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651教室
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開講学期
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春学期
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曜日・時限
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月5
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単位区分
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必
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科目種別
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演習
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単位数
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1
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準備事項
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備考
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テーマ
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図書館目録における書誌的記録の作成方法と目録規則の理解
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概要
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図書館情報資源の組織化に関わる知識・技術のうち目録作成について、基本として『日本目録規則1987年版』(改訂3版)に拠って、演習形式で学んでいく。目録作成を行う上での基本的な知識や技法を目録規則の条文に基づいて習得を図るとともに、目録の役割や特質、目録作成の意義などの理解を図っていく。ただし書誌的記録の対象や構成については、後述のように日本目録規則改定を踏まえた解説も加えていく。 図書、雑誌など実際の資料に基づいた演習問題を宿題として課し、授業時に関連する目録規則の条文を取り上げながら、また図書館における目録のコンピューター化や、コピーカタロギングによる書誌レコードの作成といった現状も踏まえて、解説していく。 なおデジタルやネットワーク上のものなど情報資源の多様化への対応の必要性などから策定された、FRBRモデルや新国際目録原則に基づいて、日本目録規則の改定作業も進んでおり、2018年度中に完成版が公表される予定である。この改訂規則の条文案は既に公表されてきているので、書誌的記録の対象や記述事項の変更点などについて説明を行い、改訂規則に基づく書誌的記録作成も、先行的に取り組んでいく。
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到達目標
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目録の機能や構造、書誌的記録の対象についての理解を前提として、現行『日本目録規則』の条文で規定されていることを理解し、さらに新国際目録原則や日本目録規則の改定の要点を把握して、、具体的に書誌的記録が作成できるようになること。
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授業形態
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演習形式。毎週演習課題を宿題として出すので、授業時は課題をやってきていることを前提に、発表と解説を中心に進めていく。
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内容・スケジュール
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1.図書館目録の役割、機能、構造、構成と目録規則の役割 2.書誌的記録の対象と『日本目録規則1987年版』に基づく書誌的記録作成の基本 3.図書資料の書誌的記録の作成:単行資料の基本形 4.図書資料の書誌的記録の作成:単行資料の応用-上下の分割 5.図書資料の書誌的記録の作成:単行資料の応用-多巻資料と物理単位 6.図書資料の書誌的記録の作成:集合レベルの書誌単位-多段階記述様式 7.図書資料の書誌的記録の作成:集合レベルの書誌単位 -簡略多段階記述様式 8.図書資料の書誌的記録の作成:構成レベルの書誌単位 9.継続資料の書誌的記録の作成:逐次刊行レベル、物理単位、構成レベル 10.継続資料の書誌的記録の作成:逐次刊行レベル、物理単位、構成レベル 11.継続資料の書誌的記録の作成:逐次刊行レベル、物理単位と構成レベル 12.FRBRモデルにおける書誌的記録の対象と『日本目録規則』の改定内容 13.『日本目録規則2018年版』に基づく書誌的記録の作成-「著作」「表現形」のアクセスポイント 14.『日本目録規則2018年版』に基づく書誌的記録の作成-アクセスポイントと「体現形」 15.『日本目録規則1987年版』に基づく書誌的記録作成の復習
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準備学習・事後学習
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毎週演習課題の宿題を出すので、翌週の授業までにやっておくこと。授業開始前に提出してやってきたことの確認を受けること。課題を書いた用紙は確認後返却するので、授業での解答、解説を書き加えるなどして、復習に役立てること。
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学外授業
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実施予定なし
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成績評価の方法と基準
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総合評価で評価する。 ■学期末試験期間中に実施する筆記試験の評価(70%) ■受講態度および授業の理解度)(30%)(※具体的には①演習課題の提出-毎回提出が原則、②提出された課題は授業前に返却するので、授業での解答、説明をきちんと書き留める、③理解したことや分からなかったこと、質問事項などをリアクションペーパーへ書くあるいは口頭で質問するなど、授業内容の理解に努め、自ら考えてみる姿勢を評価する) 出席回数は2/3以上を必須。満たない場合は期末試験の受験を認めない(但し病気や災害、事故などによる出席困難、実習等他の授業による欠席、留学・奨学金、就職の説明会や試験への参加などの理由の場合、欠席届を提出の上、認められれば、2/3の対象外とする)。
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定期試験期間中の試験実施方法
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1. 【○】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。 2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。 3. 【 】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。
定期試験の期間中に筆記試験を課す。
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テキスト
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受講用テキスト:『図書館資料の目録と分類』増訂第5版,日本図書館協会,2015(※生協で販売しており、品切れの場合は注文により購入可能) 基本資料:『日本目録規則1987年版』改訂3版,日本図書館協会, 2006 ※『日本目録規則1987年版』は、司書課程備え付けのものを利用すればよい。授業時には各自持ってくること。課題を行うために、借用して自宅へ持って行くことも可。 ※『2018年版』は2018年3月に「予備版」が公表予定となっているので、演習問題に関連する条文を中心に一部を印刷して配布する(「予備版」の公表が遅れて授業時に間に合わない場合は、既に公表されている規則条文案を使用する)。
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参考図書
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授業にて適宜紹介する
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関連する科目、履修者への要望など
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履修するにあたって、既に情報資源組織Ⅰ(春学期)を受講していることが望ましい。 授業時は発表と解説が中心となり、演習課題に取り組む時間はとれないので、受講者による課題の予習を前提として授業を進めていく。予習・復習にあたって理解を深める上で、『日本目録規則』の該当する条文や参考資料を読み込み、読み返すこと 再履修者で前回、出席や課題の提出で期末試験の受験条件を満たしていれば、今回の受講においては、出席や課題の提出回数は考慮するが、学期末の筆記試験については、特段の考慮はせず、新規履修者と同等に扱う。
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リンク
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