科目名
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情報資源組織Ⅰ
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担当教員
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細井 岳登
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対象学年
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クラス
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講義室
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651教室
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開講学期
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春学期
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曜日・時限
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月4
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単位区分
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必
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科目種別
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講義
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単位数
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1
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準備事項
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備考
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テーマ
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図書館における情報資源組織化の役割と図書館目録の機能、特徴や目録をめぐる動向についての理解
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概要
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図書館においては多様な情報資源が存在するだけでなく、適切に組織化されることによって、利用者にとっての的確で効率的な情報資源へのアクセスが可能になる。図書館情報資源の組織化に関わる方法のうち、目録法と総称される書誌・目録作成の理論と技術や実態について、目録や書誌的記録の具体例や、図書館での検索など活用の事例などを紹介し、また目録の歴史的発展や、記録方法を具体的に規定している目録規則の発達、作成方法の標準化や国際化の進展などを後付けながら、理解を図る。 20世紀後半から21世紀の現在に至るコンピューター化やネットワーク化の技術的発展を踏まえ、コンピューター目録の普及、ネットワークを利用した書誌データ等の共有、流通、それらの動向に対応した目録機能の研究、国際目録原則や各国目録規則の改訂の動向、ウェブ上での情報組織化のためのメタデータの方式や要素技術を用いた目録/書誌データベースの構築やネットワーク上での活用なども紹介していく。 特に日本目録規則の改定が、条文案が公開され規則の全貌が明らかになりつつあり、2018年度中に完成版の公表が予定されている。改訂に伴う条文の変更点にも具体的に触れながら、これまでの目録における書誌的記録と何が違ってくるのか、それらを収録する図書館目録はどのようなものになるのか、その特徴や機能、求められる役割や課題などを考えていきたい。あわせて情報資源への効果的、効率的なアクセスのたために、そうした新たな図書館目録を利用する側に求められることなどについても考えていきたい。
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到達目標
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図書館における目録とは何か?機能や特徴についての基本的な理解を図る。目録や規則の歴史的発展や、近年のデジタル/ネットワーク技術の発展に伴う動向を踏まえて、図書館において目録が担う役割を理解し、図書館目録の可能性や利用のあり方について考えていってもらいたい。 ただし学部生対象の同様の授業に比べて講義回数が半分なので、情報資源の探索において目録の果たしている役割やその特徴など、基本的、基礎的な事項を最低限理解してもらえればよい。
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授業形態
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講義形式。授業時にプリントを配布。必要に応じて参考資料の紹介,回覧や,インターネット上の情報の紹介なども行う。
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内容・スケジュール
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1.図書館における情報資源の探索と情報資源組織化の意義 2.情報資源の生成・流通と図書館における組織化業務 3.組織化の具体的方法:図書館目録の構造と書誌的記録の形式 4.図書館目録の機能と情報資源の同定識別と典拠コントロール 5.書誌、目録作成の歴史と目録規則の発達 6.書誌情報のデジタル化とオンライン化-MARCとOPAC 7.目録機能の研究を踏まえた、新しい国際目録原則の策定と日本目録規則の改定 8. 図書館目録におけるメタデータ技術の活用と書誌情報、典拠情報のつながり、広がり
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準備学習・事後学習
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授業中は能動的にノートをとり、各自のノートや配布したレジュメや資料を読んで、授業内容の理解に努めること。さらに実際に図書館での目録利用(資料検索)や、授業中に紹介した作品の閲覧(対照、比較)を通して、目録の機能や特徴について具体的に分かるようになること。
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学外授業
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予定なし
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成績評価の方法と基準
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総合評価で評価する。 ■学期末試験期間中に実施する筆記試験の評価(80%) ■受講態度および授業の理解度(予習・復習を含めて授業内容の理解に努め、自ら考えてみる姿勢をリアクションペーパーへの記述や授業時の様子などから評価する)(20%) 出席回数は2/3以上を必須。満たない場合は期末試験の受験を認めない(但し病気や災害、事故などによる出席困難、実習等他の授業による欠席、留学・奨学金、就職の説明会や試験への参加などの理由の場合、欠席届を提出の上、認められれば、2/3の対象外とする)。
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定期試験期間中の試験実施方法
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1. 【○】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。 2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。 3. 【 】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。
定期試験の期間中に筆記試験を課す。
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テキスト
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特定のテキストは用いない。
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参考図書
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授業にて適宜紹介する
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関連する科目、履修者への要望など
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※履修登録にするにあたっての留意事項 図書館利用の経験、本を探した経験が少ない学生は、基本的な事項を理解するのも大変そうである。 従って図書館利用経験があまりない学生は、図書館を多く利用して、授業の理解に努めることを求める。 なお情報資源組織演習Ⅰは、図書館目録の機能や特徴を理解しているとの前提で、具体的に書誌的記録作成にあたってもらうので、この情報資源組織Ⅰの履修とあわせて、受講することが望ましい(両科目同時の履修が難しければ、1年次にこの科目を履修して、演習を2年次の履修にまわしてもかまわない。ただし逆に演習を先に取って、この科目を2年次にまわすことはしないように) 受講生にはリアクションペーパーを活用して、理解できたことや、よく分からなかったこと、質問などを書いてみる(もちろん口頭での質問でも構わない)。授業内容を踏まえて図書館で資料検索などを実践してみるなど、積極的、能動的に授業に取り組むことを期待する。 2年生以上の再履修者については、就職活動等やむを得ない事情であれば、出席回数は考慮するが、定期試験の成績評価自体は、特段の考慮はせず、新規履修者と同等に扱う。
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リンク
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