科目名
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詩歌を読む
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担当教員
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安 智史
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対象学年
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クラス
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講義室
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712教室
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開講学期
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秋学期
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曜日・時限
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月1
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単位区分
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科目種別
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講義
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単位数
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2
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準備事項
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備考
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テーマ
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詩歌の近代
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概要
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「詩歌の近代」 文学とは,言語という記号にもとづく芸術ジャンルであるが,とくに,詩は他の諸記号(絵画記号,音楽記号など)との関連性が強い。たとえば,
かっぱかっぱかっぱらった とってちってた (谷川俊太郎『ことばあそびうた』より)
この詩で大切なのは,言葉の「意味」よりも,「ひびき」「しらべ」といった音の響きへの感性であり,また,文字の形(ひらがなか漢字かカタカナか,を含む)やどのようなイラストと組み合わせるかといった絵画的要素への感性である。 この授業では,そういった諸芸術ジャンルとの関連をふくめた近代日本詩歌の特徴を,幾人かの詩人たちの実作を中心としながら,確認してゆこうと思う。
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到達目標
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日本詩歌の特徴についての知識と認識を、幾人かの近代詩人たちの実作を中心としながら深める。
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授業形態
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毎回,学生諸君にテキストの朗読,レポート,質疑応答等を求めつつ,講義を行う。 なお,テキストのほとんどは旧仮名遣い(古典の仮名遣い)であり,この授業はそれを読む練習を兼ねている。 したがって,旧仮名遣いを読もうという意欲が不可欠である。
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内容・スケジュール
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1.第1回目の授業で、旧仮名遣いの読みの小テストを課す。 これに出席しない学生は、評価不能として単位を与えないので、必ず出席し、小テストを受けること。
第2回以降は以下の通り。 2..詩における「近代」とはなにか? 3.丸山薫と稲垣足穂、その周辺① 4. 同上 ② 5.萩原朔太郎とその周辺① 6. 同上 ② 7.草野心平とその周辺① 8. 同上 ② 9.中原中也とその周辺① 10. 同上 ② 11.近代詩と伝統詩の関連について① 12. 同上 ② 13.詩的レトリックの効果について 14.詩のアヴァンギャルドについて 15.まとめ。
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準備学習・事後学習
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準備・事後いずれも、詩歌を沢山読んでおくこと。
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学外授業
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予定なし。各自詩歌テクストをたくさん読んでおくこと。
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成績評価の方法と基準
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以下の諸要素を総合して評価する。
1. 授業第1回目に,旧仮名遣い(古典仮名遣い)の読みの小テストを行う。 成績そのものには反映しないが、小テストを受けること自体を履修の条件とするので、履修希望の学生は必ず,第1回目の授業に出席すること。正当な理由なく欠席の場合は、単位を認めない。 2.授業最終回に、まとめの臨時テストを実施する。
授業最終回の臨時テストを100点満点とし、以下の諸点を、随時マイナス点とする。 A,詩歌テクストの多くは旧仮名遣い(古典仮名遣い)である。それを朗読するための興味関心・意欲が求められる。 読みそのものは拙くて構わない。ただし、欠席・遅刻等でその実践担当を怠った場合、1回の担当欠席につき-2点とする。 B,私語厳禁。1回の注意についてマイナス21点。したがって、かりに臨時テストが100点であっても2回注意された段階で単位は認められない。 C,出欠そのものは一切平常点に加えない。私語をしつつ出席しても単位は認めない。 ただし、授業時間内に課される上記Aを怠るとマイナス点とされるので注意すること。
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定期試験期間中の試験実施方法
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1. 【 】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。 2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。 3. 【〇】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。
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テキスト
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プリントを配布する。
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参考図書
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安智史『萩原朔太郎というメディア―ひき裂かれる近代/詩人』(森話社2008年刊)
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関連する科目、履修者への要望など
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リンク
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