年度「2017年度シラバス」、フォルダ「2017年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   映像文化  
担当教員   安 智史  
対象学年     クラス      
講義室   712教室   開講学期   秋学期  
曜日・時限   月4   単位区分    
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ 映画論━━『観る』ことの批評性  
概要 「映画論━━『観る』ことの批評性」
  映画は,絵画,写真,音楽,音響など,芸術にかかわる様々な物質の混交としてあり,本来,豊穣な混沌として存在する。
 けれども、いま私たちは,その意味を見失ってはいないだろうか?
 いまこそ私たちは,受動的に眺めるのではなく,能動的に映像を「観る」訓練を積まねばならないのではないか?
  よく見ること。よく聴くこと。よく考えること。それこそが,いわゆるメディア・リテラシー(メディアの発信する情報を批判的に読み取り,さらには自ら発信を試みる能力)の営みへもつながってゆくだろう。
 それらを求めている学生諸君の積極的な参加を期待している。  
到達目標 感動したり泣いたりするため、ではなく、
「よく考える」ための映画の見方を身に付け、現代社会に氾濫する映像を、冷静に読み解く能力を身に着ける。  
授業形態 講義形式による。適宜視聴覚教材を使用する。  
内容・スケジュール 1.ガイダンス――「エッセイ」としての映画…A.レネとJLG
2.クリス・マルケルとくに「ラ・ジュテ」について
3.A・ヒッチコックとくに「めまい」について
4.フィルム・ノワールについて①
5.      同上        ②
6.      同上        ③
7.ヌーヴェルヴァーグについて①
8.      同上         ②
9.アニメーション映画について
10.日本映画とくにその1940~50年代について①
11.      同上                  ②
12.長廻しの映画とカットバックの映画について
13.ドキュメンタリー映画について
14.初期映画とくにリュミエール兄弟とメリエスについて 
15.まとめ。

 なお,これらの大部分はモノクロ映画であり,サイレント映画がふくまれている。
 したがって,「モノクロ」「サイレント」に興味のない学生は履修しないこと。  
準備学習・事後学習 準備・事後いずれの場合も、授業で触れる作品を、可能な限り鑑賞すること。よい映画を見ることのできる図書館、レンタルヴィデオ店、動画サイトや映画館などを確認すること。  
学外授業 とくに予定しないが、各自がより多くの歴史的映像作品を検索し、実際に見ること。  
成績評価の方法と基準  授業第1回に必ず出席すること。
 その際に、いくつかの課題映画を挙げる。それを鑑賞し,レポートを提出すること。
 そのレポート50パーセントと,授業最終回のまとめの臨時試験50パーセントを総合して評価する。
(課題映画の説明は,授業第1回目にしかおこなわないので注意すること。)

 なお,扱う作品にはモノクロが多く,サイレント映画もふくまれている。
 モノクロやサイレントに興味のない学生は履修しないこと。
(「モノクロ」「サイレント」の意味がわからない(自分から調べる意欲を持たない)学生も。)  
定期試験期間中の試験実施方法 1. 【 】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。
2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。
3. 【〇】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。  
テキスト 適宜指示する。  
参考図書 適宜指示する。  
関連する科目、履修者への要望など   私語にとくに厳しい(「消しゴム貸して」といった,いっけん罪のないものであっても。映画館での観賞中,周りの観客の私語によって━━たとえそれがささやき声であっても━━,気分が台無しになった経験があるであろう)。
    2回注意された段階で,単位は認めないので注意されたい。  
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