年度「2017年度シラバス」、フォルダ「2017年度シラバス - 豊橋校舎 - 短期大学部
シラバスの詳細は以下となります。
科目名   情報資源組織Ⅰ  
担当教員   細井 岳登  
対象学年     クラス      
講義室   651教室   開講学期   春学期  
曜日・時限   月4   単位区分   必  
科目種別   講義   単位数  
準備事項    
備考    
テーマ 図書館における情報資源組織化の役割の認識と図書館目録の基本的な理解  
概要 図書館においては多様な情報資源が存在するだけでなく、適切に組織化されることによって、利用者にとっての的確で効率的な情報資源へのアクセスが可能になる。図書館情報資源の組織化に関わる方法のうち、目録法と総称される書誌、目録作成の理論と技術について、書誌コントロールの概念や書誌ユーティリティの役割、書誌記述法や書誌データの作成と活用などの解説も踏まえて、理解を図る。
近年の電子化やネットワーク化の発展を踏まえ、コンピューター目録の普及、目録機能の研究、国際目録原則や各国目録規則の改訂の動向、新しい書誌フォーマットやメタデータを活用した情報資源の組織化についても紹介していく。
特に日本目録規則の改定が、条文案が公開され規則の全貌が明らかになりつつあり、進展している。それを踏まえて条文の変更点に触れながら、これまでの図書館目録と何が違うのか、これからの目録がどのようになっていくのか、その特徴や機能、求められる役割などを比較しながら、考えていきたい。
 
到達目標 図書館における目録とは何か?機能や特徴についての理解を図る。その上で、歴史的変遷や目録をめぐる動向を踏まえて、図書館において目録が担う役割を理解し、今後の目録の可能性について考えていくことを期する。 ただし学部生対象の同様の授業に比べて講義回数が半分なので、特に基本的、基礎的な事項をきちんと理解してもらえればよい。  
授業形態 講義形式。授業時にプリントを配布。必要に応じて参考資料の紹介,回覧や,インターネット上の情報の紹介なども行う。
 
内容・スケジュール 1.情報資源の生成・流通と図書館における組織化業務
2.組織化の具体的方法:図書館目録の構造と書誌的記録の形式
3.図書館目録の機能と情報資源の同定識別
4.アクセスポイントと典拠コントロール
5.書誌、目録作成の歴史と目録規則の発達
6.書誌情報のデジタル化、オンライン化の発展と書誌情報作成の共同・分担化
7.目録機能研究、モデル化を踏まえた新しい国際目録原則
8.日本目録規則の改定とこれからの図書館目録の役割
 
準備学習・事後学習 授業中は能動的にノートをとり、各自のノートや配布したレジュメや資料を読んで、授業内容の理解に努めること。さらに実際に図書館での目録利用(資料検索)や、授業中に紹介した作品の閲覧(対照、比較)を通して、目録の機能や特徴について具体的に分かるようになること。  
学外授業 予定なし  
成績評価の方法と基準 出席状況およびコメントカードへの記入内容にみる授業に取り組む姿勢等を踏まえた平常評価(30%)と定期試験の成績による試験評価(70%)を合わせて,総合的に評価する。出席は3分の2以上を原則必須とし、出席条件を満たさない場合は期末試験の受験を認めない(但し2年生については、
就職活動等のやむを得ない事情として認められれば、出席回数が満たなくても受験を許可することもある)
 
定期試験期間中の試験実施方法 1. 【○】 定期試験期間中に筆記試験を実施する。
2. 【 】 定期試験期間中に単位レポートを課す。
3. 【 】 定期試験期間中には筆記試験・単位レポートを実施しない。

定期試験の期間中に筆記試験を課す。  
テキスト 特定のテキストは用いない。

 
参考図書 授業にて適宜紹介する  
関連する科目、履修者への要望など 図書館利用の経験、本を探した経験が少ない学生は、基本的な事項を理解するのも大変そうである。
従って図書館利用経験があまりない学生は、図書館を多く利用して、授業の理解に努めることを求める。
なお情報資源組織演習Ⅰは、図書館目録の機能や特徴を理解しているとの前提で、具体的に書誌的記録作成にあたってもらうので、この情報資源組織Ⅰの履修とあわせて、受講することが望ましい。
(1年次にこの科目を履修して、演習を2年次に履修する形でもかまわない。ただし演習を先に取って、この科目だけを2年次にまわすことはしないように)
受講生にはリアクションペーパーを通して質問や感想を寄せる、授業内容を踏まえて図書館で実践してみる、興味を持ったことをさらに文献で調べてみるなど、受身ではなく、積極的に授業へ取り組む姿勢を期待する。
2年生以上の再履修者については、就職活動等やむを得ない事情であれば、出席回数は考慮するが、定期試験の成績評価自体は、特段の考慮はせず、新規履修者と同等に扱う。

 
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